世界と向き合うクリスタルの眼差し

2017.5.15 Bausch+Lomb インタビュー

 

f(x)はいつも新しい試みをしているように思います。原動力はなんでしょうか?

楽な音楽ではないですが、今は私たちのやり方で表現するのが気楽になりました。振り付け、音楽すべて国内のガールズグループの中ではありふれていない感じじゃないですか。疑問符を歌うグループとして残りたいという気持ちはあります。各自異なる4人が集まっていること自体が新しい試みの原動力だと思います。

 

"ガールズグループはこうでないと"という公式を破ったじゃないですか。いつも明るく笑って女性らしく愛嬌がないといけないという。そこに合わせなかったことが心配だったり怖かったりしませんでしたか?

私は私らしい人になりたいです。誰かがかっこいいというから真似したら私は無くなってしまいますから。個性のある人が一番かっこいいと思います。たくさん悩んで考えると自分の選択に自信が生まれて怖さがなくなります。

 

f(x)の音楽はf(x)らしいのがジャンルだといえます。では"クリスタルらしい"とは何でしょうか?

自然な感じじゃないでしょうか?よく見られるために飾らず、焦らないところ。性格がそうなんです。飾ることとは遠いところにいます。また、出来事が私がやりたいようにだけなるわけではないと知ってから気持ちが楽になって、深く見通すようになりました。目標があって懸命に努力して、それが積み重なって自信になって、自然になるんだと思います。

 

どんな時に"本当に私らしい"と感じますが?

演じるキャラクターや、私の名前の後に付く修飾語と私の姿が一致するときだと思います。普段からも人の視線を意識せず、正直な私の姿を表現する方です。私が広報モデルとして活動しているボシュロムのキーメッセージが"世界の視線に挑戦する"なんですが、本来の姿と繋がる部分があります。こういう撮影をするとき本当に私らしい姿を見つけられる気がします。

 

広報モデルとして活動しているボシュロムのようなカラーレンズを普段もよく着ける方ですか?

普段ステージでの表情や目つきをもっと綺麗に目立たせるためにカラーレンズを着ける方です。着けたとき演出される視線がくっきりと決まって、特別な眼差しを演出すると思います。私はボシュロムの5種類あるカラーのうち、私の名前と同じクリスタルブラウンを好んで着けます。ボシュロムだけの色合いで眼差しをよりはっきりと自然に表現してくれるんです。

 

"ちょっと笑って"、"すごく静か"、"何か言って"などなど。芸能人、ガールズグループに人々が期待することとクリスタルのイメージはかなり違うじゃないですか。

初めはずっと冷たいという言葉を聞いたので気後れした時もありました。幼い頃から人見知りがひどかったんです。でも最近は違います。大部分の人が見るのは私の一部じゃないですか。私にとって"静かで冷たいクリスタル"じゃない姿が多いですから。私は私らしくしよう。自信を持とう。視線を楽しもう。自ら決めました。

 

その期待が"クリスタルらしいこと"に変わるまでの過程は容易ではなかったと思います。

実は、以前は私のことがよく分かりませんでした。初めて会う人と気兼ねなく過ごしたりよく笑う方ではないので、私の表情を見て"冷たい"や"怒ってるの?"と尋ねる人も多いです。そんな言葉を聞いて私がそんな風に見えているのを初めて知りました。それでも周囲の人は私がそうじゃないことを知っていて、私もまたそれを知っているので。気に留めず本来の姿で活動してみると、ありのままを好きになってくださるみたいです。"クリスタルらしい"という言葉も私らしいことを認めてくれるので有難いです。

 

芸能人だと"世間の視線"に対してどの20代よりもよくお分かりでしょう。私たちは他人の視線をどうやって受け入れたらいいでしょうか?

他人の視線をあまりにも意識すると本来の自分の姿が嫌になると思います。私も過去には人をもっと警戒して、心を許して笑うこともできませんでした。て本当に気を使わなければいけないのは他人の視線ではなく、自分自身の幸福ではないでしょうか。世間の物差しを気にしないでください。望むものは何なのか悩んで、それを得るために経験する全ての過程が私を作る過程だと思います。過程で得る自信が"私らしさ"になり、私らしくあることで本当の私の姿を見つけられると思います。もちろん簡単ではないでしょう。

 

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